その橋を渡れ!



今、キミの目の前に、一本の橋がある。
キミは、迷ってる。
この橋は、丈夫なんだろうか?
崩れたりしないだろうか?
キミは、悩んでいる。

でも、キミは、もう、ここまで来てしまった。
ここから、引き返すのかい?
道を戻るのかい?

その橋は、いかにも頼りない。
誰もが避けて通るだろう。
渡る奴などいないだろう。

でも、キミの心は、決まってる。
悩みながらも、決めている。
たとえ、奈落の底へ落ちようとも、
キミは、その橋を渡るだろう。

なぜなら、キミは、もう何度も、橋を渡ってきたから。
渡るのをあきらめた橋を後悔してるから。

僕も、同じさ。
とても、恐いよ。
だから、キミに言ってほしいんだ。
僕も、キミに言うから。

「その橋を渡れ!」



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