おのころロンリーボーイ



淡路SATY、夜の駐車場。

暗い車の中で一人、タバコを吸う。

もつれ合うように横を歩いて行くアベック。

フロントガラス越しに見る他人のドラマ。


食品売場、カゴをぶら下げ歩いてる。

何処から見ても独り者。

カゴからはみ出た5箱パックのティッシュペーパー。

レジのネーチャン、無表情。


キンキブックス、エロ本コーナー。

いつもの顔ぶれ並んでる。

きっと奴等も思ってる。

「また、助平が来たぞ。」


まるで石ころ。

風景の一部。

誰にも振り向かれず、興味も持たれず。

選ばれない男。


また今夜も、淡路SATYの駐車場。

暗い車の中で一人・・・。


もどる

inserted by FC2 system