小さな花



僕は、キミの血が、吸いたいな。

その白い首筋に歯を立てて、

チューチュー吸うんだ。

そしたら、キミは、ミイラになるね。

僕は、キミのミイラを、部屋に置くんだ。

そして、一日中、キミを見つめるんだ。

決してキミの側から、離れないんだ。

やがて、僕もミイラになるね。

いつか、誰かが僕等を見つけるね。

小高い丘の上に二人を埋めてくれるといいね。

そこに、花が咲くといいね。

小さな小さな花が咲くといいね・・・。



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