ちゃぶ台



オンボロの四畳半のアパート。

湿った畳。

天井から、ぶら下がった薄暗い電球。

小さな窓と小さな流し台。

何もない部屋に、ちゃぶ台ひとつ。

汚れた煎餅布団に二人でくるまり

僕に裸で抱かれてキミが言う。

「私、幸せよ。」

そんな些細な夢を見た。

ちゃぶ台ひとつで幸せだった。

そんな素敵な夢を見た。



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