元祖 箱女



駅から、アパートへの帰り道・・・。
俺は、会社でイヤなことがあり、ムシャクシャしていた。
暴れたいような気分だった。

ゴミ捨て場の横を通りがかった時に
ひとつの大きな段ボール箱が目に付いた。
俺は、それを、思い切り蹴飛ばした。
すると、「痛い!」と言う声がした。
女の声だった。

「中に誰かいるのか?」
「はい、います。」
「なぜ、そんなところに入っているんだ?」
「それは、言えません。」
「出て来いよ!」
「出れません。私、裸なんです。」

その言葉を聞いて、俺は、猛烈に欲情した。

「おい、一発やらせろ!」
「はい。そのかわり、私の顔は、見ないで下さい。」

俺は、その箱女をズルズルと路地裏に引きずり込んだ。
箱から、女の下半身だけ引きずり出し、
思い切り、犯してやった。
満足した俺は、また、箱女をゴミ捨て場に捨てた。

翌日も、あのゴミ捨て場へ行き、箱を蹴飛ばした。

「おい、いるのか?」
「はい、います。」
「また、やらせろ。」
「はい、どうぞ。」

俺は、来る日も来る日も、箱女を犯した。
顔だけは、見ずに・・・。

やがて、俺は、体調を崩した。
何日も寝込んでしまった。

回復をした俺は、ゴミ捨て場へ向かった。
いつものように、箱女の箱を蹴飛ばした。
すると、箱は、グニャリとへこんだ。

箱女が、いない!
いなくなっている!

しばらく、空になっている箱を眺めていた俺は、
裸になり、その箱に入り込んだ。

そして、誰かに蹴飛ばされるのを待った・・・。


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